さるらぼ★006
『コーナー付近はチャンスじゃない』(2004.9.6.mon




コーナーキックではゴール前が密集してるので
直接ゴール前に放り込んでもゴールの可能性は低い。

また、流れの中でも
両サイドの深い位置(下図黄色の三角形のエリア)でも
角度が無く攻めにくいので
サッカーのようなセンタリングはそれほど驚異ではない。





【コーナーキック・パターン1】

1.ニア後方に蹴り出しダイレクトシュート
2.同様にシュート性のクロスをファーサイドへ。





【コーナーキック・パターン2】

ニアの【B】とキッカー【A】でパス交換し
シュートチャンスを狙いつつ
左サイドにディフェンスの注意を引きつける。
シュートを打てない場合は後方【D】を経由し
逆サイドの【C】がシュートを狙う。
この間【A】は中央から右サイドへポジションチェンジし
右サイドでもシュートが打てない場合は
右サイドでも同様にパスを回し
再び左サイドへ・・・を繰り返し
シュートチャンスをうかがう。




『キャプテン翼』世代の方には説明しやすいんですが、登場キャラクターに「滝くん」というのがいます。
彼の持ち味は“サイドの魔術師”とまで賞される、ライン際のドリブル突破からのセンタリング。
裏を返せば、それしか出来ない男でもありました。
仮に僕が『キャプテン翼』フットサルチームの監督だったなら、滝くんは絶対に使わないでしょうね(笑)

フットサルに置いて、コーナー付近深くまで切り込んでのセンタリングはそれ程脅威ではありません。
むしろ「誘い込まれた」と反省すべきかもしれません。
ある視点から言えば「フットサルは角度を奪うスポーツ」です。
つまり、ゴールに対して「0度(もしくは180度)」の角度にあたるコーナー付近では攻撃力は急激に低下するのです。

コーナー付近からのセンタリングは何故よくないのか?
サッカーと比較した場合。
●ゴール前の人口密度が高いのでボールが通りづらい。
コーナー付近からの短い距離で、ハイボールを上げるのも難しければ、ヘッドにピンポイントで狙うのも難しい。
コーナーに追い込まれると360度使えていたプレイゾーンが90度以下になる。
よーするにスペースも無ければ、パスも通りづらいってことですね。

「んじゃ、敵に当ててコーナーキックを取ればいいじゃん」と言う意見もあるでしょう。
では逆に問いますが、「コーナーキックから、どんな作戦で点を取りますか?」。
流れの中でさえ、困難を極めるコーナー付近でのプレイを、より陣形の整ったディフェンスに対して有効な策だと言えるでしょうか?

サッカーのイメージで行けば、確かにコーナーキックはチャンスです。
しかしそれはピッチの外にボールが出てからのセットプレイで唯一攻撃的なボールを“蹴る”ことができるから、なのです。
もうお気付きですね。
フットサルにはスローインが無く、すべてキックインなんです。

しかもフットサルはピッチが狭いので、センターラインを過ぎればもはやシュートレンジ。
つまり、サッカーで言えば、ペナルティエリア付近で間接フリーキックを貰っているようなものなのです。
コーナーキックとペナルティエリア付近での間接フリーキック。
どちらが有益かはあえて問いませんがね。

だからといって、コーナーキック及び、コーナー付近への突破が無駄かと言うわけではありません。
自陣ゴール前から“一番遠い場所”にボールがあるってことは、“失点の可能性が少ない”ってことでもありますからね。
ただ同時に“得点の可能性も少ない”ってことは肝に銘じておきましょう。


‖  HappyKnights ‖  誰でもフットサル ‖  誰サルFAQ ‖  楽猿F.C. ‖  サルラボ ‖   BBS ‖   LINK ‖   mail ‖
[PR]動画